【ネタバレ】FGO2部2章感想枠

なんだかんだ言うてもFGOのストーリーは楽しみにしてるし気が向いたら鯖も強化してるので実質毎日ログインしてるってことでアイテムだけくれよ。

散文。

 

というわけで2部2章終わりました。
皆さんめっちゃよかった~~~~~~って言ってるけど私はそうではありません。
楽しめたは楽しめたけどね。

いや、面白いは面白いんだけど、なんというかまずナポレオンがあんまり好きになれなかった。
行動原理は最後にちゃんと説明されたから納得してるんだけど、そもそもあぁいう系の人間が苦手ってだけだからしょうがないね。

それと、2部のテーマ(だよね?)である「自分たちの世界を救うために他の世界とそこに住まうすべての生命を皆殺しにする」っていう部分のフォーカスのされ方がなんかおかしいと思った。

真っ先に変だと思ったのが、第23集落でワルキューレ量産型と戦う直前にマシュが言った「これ以上命を無駄にしたくなんかありません」っていうセリフ。

そもそも君たち「この世界はそういうシステムだよ」ってゲルダから輪郭を教えられたうえで、自分たちの尺度でしかものを見ないし言わないのってどうなの?

 

ぐだお達の習性として、プライミッツ・マーダーを戦わずして殺すくらいの底抜けの善人っていう面で助けに入りたくなるのはまぁわかるけど、その世界の生命サイクルを考慮せずにツッコミ入れるのは1部の時と状況が違ってるのになぁと思わざるを得ない。

しかもそのあとにマシュが発した発言が要約すると「集落の住人をちらつかせてワルキューレに手加減させようぜ」っていうゲス of ゲス。君そんなキャラだっけ? 住人に被害が及ぶから外で戦おう!!っていうのが命を助けようとする人間たちのとる行動じゃないの?そして出てくる伊達男。終始偉そうな顔をしてトラブルの種を作り続けたやつ。まぁワルキューレ撃退の足掛かりになったり最終決戦で居なかったら耐えきれなかった可能性があったりって考えると悪くないかもしれんけど、正直その辺も含めて若干のメアリー・スー感が否めない。

 

最終的に世界を滅ぼすことへ対する罪悪感と葛藤が描かれてたのも、それって一番最初に描くべきじゃないの?っていう気持ちが強い。

空想樹を切除すると世界が滅ぶのは最初から言われてる通りだし、すでに1回こなした工程だから「この世界とかゲルダも自分たちが殺すんやぞ」っていうのは一番最初に覚悟を決めておくべき案件で、消えるときにその辺背負いつつもあの時助けたことに後悔はない、って流れの方が自然じゃなかったか?

 

最初に1章の出来事を反芻して、世界と命を殺す覚悟を決めて、でも目の前の命が消えることに対して動かずにはいられない。っていうのがFGOの主人公の持つサイコパス染みてるけど善として働く行動原理でしょ。

今回の流れだとまず何も考えずに助けてその後で「あ、そういえばこの子も最終的には死ぬんだよなぁ(しんみり)」みたいな顔して、とりあえず気に食わないことに介入しながら最終的にうーん、悲痛な気持ち。ってなっててそれこそ悲劇のヒーロー気質を背負いまくったサイコパスじゃないか?

お前ら1章でパツシィにもらった喝はなんだったんだ?1章で培った覚悟と決意と心の強さはどこ行ったんだ?

 

なんというか、主人公とマシュが「背負ってる気持ちになってるけど全然背負う気がない」キャラクターになっちゃってるのがすげー残念だった。

そういう意味では新所長は満点でした。君は偉い。というか今回の話は君のための物語だった。すべてのキャラクターの中で一番輝いてた。本当に。

 

 

あ、あとスカサハ・スカディの作った今回の世界、個人的にはクッソ素晴らしいと思います。スルトの存在さえなければ現状一番幸福な世界なんじゃなかろうか。